職人の技術が、建物の寿命を左右する
コンクリートの内側に組み込まれた鉄筋は、完成後には誰の目にも触れない。しかし建物の耐震性や耐久性を決定づける工程として、鉄筋工事の精度は構造物の寿命に直結する。株式会社森島鉄筋工業は、この見えない工程にこそ丁寧さを求めながら、1983年の創業以来ひたすら鉄筋専業として施工を重ねてきた会社だ。
「仕上がりが見えないからこそ、自分たちの基準を下げない」という姿勢が現場に根づいているという声が聞かれる。静岡県知事許可(般-27)第012724号のもと、住宅から橋梁まで多様な構造物に対応してきた実績は、この姿勢の積み重ねによるものだ。浜松市を拠点に静岡県全域を活動圏とし、磐田市・湖西市など周辺エリアの現場にも継続的に関わっている。
加工・運搬・組立を一手に担う、自社完結の施工体制
外注を挟まず、鉄筋の加工から組立まで全工程を自社スタッフで完結させる体制が、株式会社森島鉄筋工業の施工の根幹にある。現場の状況変化に対して即座に動けるのは、工程間の情報が社内で一本化されているためだ。毎朝浜松市の拠点から現場へ向かうスタイルで、チームが一体となって施工を進めていく。
この体制を維持するには、社内で技術者を育て続ける仕組みが不可欠になる。個人的には、外注に頼らない選択を40年以上続けてきた点に、この会社の本質的な強さを感じた。「段取りから竣工まで同じメンバーが動くから、現場の細かいニュアンスが伝わる」という感覚を持つスタッフも多いようだ。
20代〜50代が混在する現場で、技術が自然と伝わる
高卒・無資格・未経験でも問題なく応募できる。簡単な作業から始めて担当範囲を段階的に広げる流れが現場に組み込まれており、経験豊富な職人が横についてフォローする環境が日常的に機能している。20代から50代まで幅広い年代が在籍し、技術をベテランから若手へ惜しみなく伝える風土が根づいている点が、この会社の育成力を支えている。
「困ったときにすぐ声をかけられる関係が自然と築かれている」という入社者の声が目立ち、現場の雰囲気の良さが定着率にも影響しているようだ。資格取得手当も設けられており、入社後に施工関連資格へ挑戦する道が開かれている。女性も働ける環境であることも明示されており、間口の広さは業界のなかでも際立っている。
専門技術を磨くほど、収入と選択肢が広がる仕事
勤務は8時から17時、土日定休。繁忙期でも残業は月平均4〜5時間程度にとどまり、生活リズムを安定させながら技術習得に集中できる環境だ。鉄筋工事は建設需要がある限り仕事が途切れにくく、景気の波に左右されにくい専門職として安定した仕事量が確保されやすい。
経験を積むほど対応できる現場の種類が増え、専門性の高まりが収入に反映される仕組みがある。「続けるほど自分の市場価値が上がる実感がある」という声が入社数年目のスタッフから聞かれ、長期的なキャリア形成を見据えて入社を決める人も少なくないという。


