遠方からでも実家の今を把握できる仕組み
空き家管理を考え始めるきっかけの多くは「帰れない」「確認できない」という現実だ。大野総業株式会社は写真付きのレポートを定期的に送付することで、所有者が現地にいなくても建物の現状を追えるようにしている。台風のような緊急時には通常の巡回サイクルを外れて現地確認を行い、即日で結果を伝えるケースもある。
東京、大阪、愛知といった県外在住の利用者からの声が複数届いているのは、遠方オーナーに使われているサービスの実態を示している。「毎月の報告があるから安心」という声は、定期的な可視化がいかに心理的な負担を減らすかを端的に伝えている。
建物の外も中も整える、複数のサービスメニュー
草刈りによる敷地周辺の維持から、換気・通水といった屋内の状態管理まで、プランによって対応範囲が変わる。ライトプランは外観の定期確認が中心で、プレミアムプランでは屋内まで管理の手が及ぶ。将来的に戻る予定がある、あるいは活用方法をまだ模索している、といった所有者の状況に合わせてプランを選べる構成になっている。
修繕の相談にも対応しており、巡回中に発見した損傷箇所は報告と提案が同時に届く。個人的には、管理と修繕を別々に依頼しなくていい一体感が、この会社を選ぶ理由のひとつになると感じた。
代表の原体験が生んだ、対話重視の相談スタイル
建築・不動産業界での経験を通じて「どこに相談すればいいかわからない」という所有者の悩みを数多く目にしてきた代表の水口銀次郎氏。壊すだけ、売るだけという分断された対応に問題意識を持ち、まず診断と対話に集中する窓口として大野総業株式会社を設立した。
無料の空き家診断では、スタッフが建物の状態を隅々まで確認し、良い点も問題点も明確に伝えるスタイルを徹底している。「想い出の詰まった場所を事務的に壊されたくない」という所有者の気持ちを踏まえた対応は、利用者の声にも繰り返し反映されている。
LINEや電話で続く、入居後のような安心感
問い合わせの受け付けは24時間対応で、LINEやZOOMを使ったオンライン相談にも応じている。福井市城東四丁目に拠点を置きながら、県内の様々な地域で管理を手がけており、土地勘を活かした対応が可能だ。
管理を依頼してから将来の活用について相談するようになったという利用者も多く、「管理だけでなく実家の行く末まで一緒に考えてくれる」という言葉が寄せられている。最初の問い合わせから長期的な関係へとつながるケースが目立つ様子だ。


