黒御影石、大理石ホワイト、ローズピンクという選択肢
タカプランニングが使う石は、黒御影石、大理石ホワイト、ローズピンクの三種類です。加工前の重さはおおよそで、黒御影石が約2キロ、大理石ホワイトが約1.5キロ、ローズピンクが約1.7キロほど。規定サイズは195×195×13ミリを基準にしています。石ごとに色味も質感も違うため、刻む写真や文字との相性を見ながら選んでいきます。仕上がりの土台になる部分なので、ここは時間をかけて決めます。
そもそも天然大理石は、数百万年から数千万年という時間をかけて地中で生まれた石です。アクリル樹脂やポリエステル樹脂から人工的に作る人造大理石とは、成り立ちから異なります。採掘される層によって、雲が流れるような淡い模様や、鉱脈が力強く走る表情など、一枚ごとに柄が変わります。同じものが二つとない点が、記念の品としての意味を深めています。人工の素材には出せない歴史が、石そのものに宿っています。
彫刻と点彫り、二つの彫り方
彫り方は、彫刻と点彫りの二種類が基本になります。彫刻は線を彫り込んで文字やイラストに陰影を出し、着色を加えることもできます。点彫りは点の粗密で濃淡を表し、写真をもとにした点描画風の仕上がりに向いています。繊細な図柄を再現したいときには、レーザー彫刻を使い分ける対応もしています。刻む対象と石の地肌を見て、どちらの技法が合うかを判断します。
刻めるのは、写真や似顔絵、言葉だけではありません。お店のロゴマークやQRコードを入れたり、周囲に枠線を添えたりといった相談にも応じています。字彫り彫刻にラミネート加工した写真や似顔絵イラストを貼り合わせる方法もあり、石の地肌を活かした一品に仕上げます。用途によって、彫りと素材の組み合わせを変えられます。
石選びが仕上がりを左右する
石選びは、仕上がりの印象を大きく動かします。取材で三種の石を並べて見せてもらったが、個人的にはローズピンクのやわらかな色みが写真彫刻とよく合う印象を受けた。白い大理石は文字が引き締まって見え、黒御影石は彫った線がくっきり浮かびます。どの石を選ぶかで、同じ写真でもまるで違う表情になります。だからこそ、石選びの相談には手を抜けません。
一枚ごとの個性を前提にした注文
天然石ならではの前提もあります。大理石は模様が一枚ずつ異なり、加工の際に数ミリほどの寸法の誤差が出る場合もあります。デザインや配色、彫り方、文字数によって制作費は動くため、金額は相談しながら決めていきます。世界中から選んだ石を使い、その模様や色を活かす形を提案するのが、タカプランニングの進め方です。
注文の相談は全国から受け付けており、写真データはオンラインで送れます。送られた写真をもとに似顔絵を描き起こす対応もあり、プライバシーはしっかり守られます。宮城県仙台市の工房から、遠方の依頼にも同じ手順で向き合います。石の実物を前にできない場合でも、写真と説明を細かく交わして、仕上がりのイメージをそろえていきます。


