住宅ではない建物にも手を入れる
古民家再生と聞くと住まいの改修を思い浮かべるが、株式会社山田住建の施工例はそこにとどまらない。お蔵の再生、集落の憩いの場づくり、多目的ギャラリーへの転用と、用途を変える工事を諏訪市で手掛けてきた。中でも諏訪市の音ギャラリー風我は、古い建物を音の空間へと生まれ変わらせた事例だ。使われなくなった建物に別の役割を持たせるという発想が、この会社の仕事の広がりを物語っている。
揺れをくぐり抜けた建物の構造を生かす
株式会社山田住建が古民家に向き合うとき、まず着目するのは建物そのものの仕組みだ。幾たびもの地震や災害に耐えてきた古民家には、土壁や木組みに先人の知恵と丁寧な手仕事が宿っている。年月とともに深みを増した太い梁、職人が仕上げた障子。そうした風合いを壊さず残しながら、現代の生活様式に合う機能的な空間へと組み替えていく。
大工が直接現場に足を運び、どんな暮らしを望むのかを細かく聞き取ってから計画に入る。家族構成の変化による間取りの見直しや、冬の冷え込みを和らげる断熱の調整まで、現場で培った経験をもとに手を加えていくのが流れだ。取材を通して、蔵を活用事例として残す仕事に、地域の記憶ごと引き継ごうとする構えを感じた。
諏訪市湖南から広がる仕事の版図
所在地は長野県諏訪市湖南1634-1。事業エリアは諏訪市を軸に茅野市、岡谷市、下諏訪町、富士見町、原村、伊那市、辰野町、箕輪町、長和町、そして塩尻市や松本市まで届き、山梨県北杜市も対象に入っている。建設業許可は長野県知事許可(般-02)第19372号、資本金は300万円。事業内容は古民家再生・新築・バリアフリーリフォーム・建築工事と幅広い。営業時間は8時から18時、定休は日曜と月2回の土曜だ。問い合わせは電話0266-58-4816、FAXは0266-58-4819で受け付けている。

