設計と施工を切り分ける立場
家を建てるとき、設計する人と工事する会社が同じだと、見積もりが妥当かどうか判断しにくいことがあります。荘司建築設計室は設計監理を担う東京都大田区の一級建築士事務所として、施工会社の選定でも建て主の側に立ちます。施工者選定では数社に見積もりを依頼して内容をチェックしますが、最終的にどの会社に頼むかを決めるのは建て主自身。設計事務所は中立の立場で見積もりを精査し、判断材料を整える役に徹します。この線引きがあるからこそ、費用の透明性が保たれる仕組みになっている。
費用の根拠を先に示す
設計監理料の考え方も最初に開示されます。荘司建築設計室の標準は施工費の11%で、構造設計を専門事務所へ外注するぶんとして2%を加える形。パーセンテージは建物の設計難易度と総工事費によって変わります。リフォームやリノベーションは状況ごとに対応が異なるため都度見積もりで、目安は施工費の20%です。
支払いは進捗に合わせて3分割または4分割から選べるようになっています。金額の内訳と根拠を先に見せてくれるので、資金計画を組み立てやすい。設計を頼む前の不安のうち、費用の見えなさが占める割合は大きいだけに、この明快さはありがたいと感じた。
引き渡しの先まで見据える
荘司建築設計室にとって、竣工検査を終えて引き渡した時点は区切りであってゴールではありません。建て主が実際に暮らし始めるのはここからだと捉えており、不具合があればチェックして対策を提案します。手がけた建物は自分の子どものようなもので、いつまでも付き合っていきたいという言葉に、その姿勢が凝縮されている。設計から現場監理、引き渡し後の対応まで一本の線でつながっているのが、この事務所の家づくりの形です。


